こんにちは。
埼玉県草加市、東京都足立区を中心に仕事をしている石材店、篠原石材の篠原匠です。
先日二つの家のお墓を一つにした工事をご紹介しました。
2018/11/29 東京都足立区でお墓の引越しとクリーニングを行いました
この工事が下に挙げるパターンというわけではなかったのですが、お墓をまとめるといった工事が最近増えていますので、そうしたケースと解決策をご紹介します。
どういう事情かといいますと・・・
たいていの場合、子供がみな女の子でそのご実家のお墓をどうするかというお話です。
昔からの慣習というのか、漠然と男の子がいればその子がお墓を継ぐ、特に長男が継ぐというのが通例になっています。
自分たち夫婦に女の子しかいないと継ぐ人がいないので無縁になってしまう。
それならば自分たちが入る前にお墓を片付けて、自分たちはまた別の墓所の永代供養墓や納骨堂に入ることにするといったケースもあるようです。
でもちょっと待ってください!
墓地によってはお子さんが女の子だけの場合でもお墓を承継できることや自分たちの入るお墓を残せることがあります。
今回はそうしたケースを二つご紹介します。
お墓を片付けるその前に、早とちりせず墓地の管理者や石材店にご相談していただければと思います。
(墓地や地域によって違いがありますので、特に墓地の管理者への相談は必須です)
上でいう女の子が下の例では奥様になっていると考えてください。
<例1>夫が実家のお墓を承継している場合
■状況
・ご主人が実家のお墓を承継している。(長男である場合が多い)
・奥様に男性の兄弟がいない、もしくは一人っ子
この場合、B家の方はいない(奥様は嫁いでA家に入っている)ので、B家側のお墓を承継する方がいなくなってしまいます。
仮に妻が娘だからという理由で承継すると(Aの名字だから継げないというわけではないので)、この夫婦に子供がいる場合は、ゆくゆくその子供が父方母方、両方のお墓を承継することになります。
両方のお墓を承継すること自体に問題はありませんが、お参りや維持管理の手間、管理費の問題などで結構大変になることが予想されます。
そこで両家のお墓をひとつにして、守っていくという方法です。
ここ十年くらいでこういったケースがかなり増えてきています。
■具体的にどうするかというと
・どちらか片方のお墓を解体して、墓地を返還する
・解体するお墓に入っているお骨は、残すほうのお墓に移す(改葬する)
どちらのお墓を残すのかはお墓の場所や墓所の広さ、建てた年月の浅さなどを総合的に考慮して決めることになります。
残す方のお墓には
・A家B家両方の名前をお墓に刻む
・改葬する方の戒名をお墓に刻む
などが考えられます。
(先日ご紹介したケースでは、解体する方のお石塔が新しかったので文字を刻み直して、広い墓所の外柵の上に据え直しました。)
図で書くとこんな感じです。
こうすることで上の図の「子」の代では守るお墓は一つになり、父方母方両方の先祖を同じお墓で供養することができるようになります。
私も母が一人っ子なのでこのパターンに当てはまります。
両親も両祖母も健在ですので、まだ先の話ではありますが、ゆくゆくはこうした方法をとることになるのかなぁと考えています。私からすると父方も母方も同じ祖父母なので、父方のお墓だけを守って、母方のお墓は解体するにしても、祖父母のお骨を一緒にせずに、合祀や無縁にするというのはなんとなく違和感があります。ですので漠然とですが、将来的には上にあげたような方法をとることになるかと思います。
二つの例をご紹介しようと思いましたが、思いのほか長くなってしまったので、もう一つの例は次回書きたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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